新学期になると、不登校や子どもの自死のニュースが目に入って、胸がざわつきます。
私自身、息子が不登校を経験しましたが、「引きこもり」にはなりませんでした。
もともと、塾や習い事に行っていたり、私の会社で過ごしていたという背景はありますが、私も彼が引きこもらないように、気を付けていた点もあります。
親としてできる“小さな工夫”を3つまとめてみました。
■ ゲームをきっかけにする
当時、私のスマホに入っていたゲームを息子がやってみて、「こんなのちょろい」と笑ったことがあります。
その一言で思わず一緒に笑ったのを覚えています。
学校の話題ではなくても、同じものを共有することで自然に会話が生まれます。
親子が「管理する側・される側」ではなく「横並びのプレイヤー」になれる瞬間は、引きこもりを防ぐ大事な時間だと思います。
実際にはゲームが苦手すぎる私には手が出せませんでしたが、オンライン上で対戦しようかと思ったこともあります。
■ “好きなこと探し”を一緒にやる
「好きなことを見つけなさい」と言うのは難しいものです。
それなら、「母が新しい趣味を探しているから一緒に試してみない?」というスタンスで誘ってみる。
散歩でも料理でも、映画やアプリでも何でも構いません。
息子の場合、ゲームをきっかけに海外の人とチャットをして、「英語って面白いかも」と興味が広がったこともありました。
“好き”を探す過程そのものを一緒に楽しむことも、立派な一歩になると思います。
■ 「ねぇ、ごめん、助けて」方式
私は玉ねぎのみじん切りが苦手。涙が止まらなくなるのです。でも息子はハンバーグ作りが好きでした。
だから「ごめん、母を助けて。みじん切りお願い」と頼んだのです。
「学校に行きなさい」と言うよりも、
「母を助けて」と頼る方が自然に部屋から出てきてくれました。
子どもに「矯正」ではなく「役割」を与えること。
「自分は役に立っている」と思える体験が、自己肯定感につながると感じました。
■ おわりに
不登校そのものは問題ではありません。
ただ、孤立が深まると引きこもりに移行しやすいのも事実です。
親にできるのは「学校に戻すこと」ではなく、
つながりを切らさない工夫を続けること。
完璧でなくても大丈夫。
スマホゲームで笑ったり、一緒に趣味を探したり、台所で「助けて」と頼ったり──
そんな小さな積み重ねが、子どもを孤立から守る力になるのだと思います。